ガラスの傷、少しくらいなら大丈夫と放置していませんか?
小さな傷が一箇所でもあると、少しの衝撃で傷は大きく広がり、状況によってはガラスが割れてしまいます。
例えば、ガラスに傷が付いた状態では、強風が吹いたり窓を開け閉めしたりするだけで割れてしまい、大ケガする可能性があるでしょう。
今回は、ガラスの傷は自分で補修できるのか、傷付けないためにできる事、業者へ依頼するタイミングなどについて解説します。
ガラスの傷は自分で補修できる?
ガラスの傷は、種類や範囲によって自分で補修できる可能性があります。
補修の前に、ガラスにはどんな傷ができるのか覚えておきましょう。
・擦れ傷(引っかき傷、線傷)
・溶接焼け(ガラスが部分的に溶けたような傷)
・飛び石(物がぶつかった深い傷)
・欠け傷(ガラスの一部が欠ける)など
自分で補修できるガラスの傷は、次のような状況です。
・擦れ傷
・傷が1cm以下
傷の範囲が小さく浅ければ、自分で補修できるでしょう。
ただし、ガラスの中心部に擦れ傷ができたり、裏側まで傷付いていたりする時は、自分で補修するのは難しいです。
こんなガラスの傷は要注意
見た目は大丈夫でも、傷によってガラスの強度が弱っている可能性があります。
次のような傷がガラスにできた時は、業者へ依頼してください。
・傷が1cm以上
・飛び石
・欠け傷
・ガラスに穴が開いている
自分で補修する前に、ガラスの傷がどんな状態なのか確認する事が大切です。
無理に自分で補修すると、思わぬ事故に繋がるので気を付けましょう。
ガラスの傷を自分で補修する方法
ガラスの傷を自分で補修する方法は、「傷を埋める」「磨いて傷を目立たなくする」のどちらかです。
傷の修復に必要な道具は、自宅にある物や市販で販売している商品で対応できます。
歯磨き粉で磨く
歯磨き粉には研磨剤が含まれているので、ガラスの表面を滑らかにする働きがあります。
1.乾いた布に歯磨き粉を付ける
2.ガラスの傷を軽く磨く
3.きれいな布で歯磨き粉を拭き取る
ガラスの傷が目立つ時は、1~3の手順を繰り返してください。
重曹ペーストで磨く
重曹ペーストは、歯磨き粉と同じく研磨作用の働きがあります。
また、油分を分解する作用もあるので、傷の補修と一緒にガラスの汚れもきれいに落としてくれますよ。
1.乾いた布に重曹ペーストを付ける
2.ガラスの傷を軽く磨く
3.きれいな布で拭き取る
重曹ペーストは、重曹に少量の水を加えて少し固めのトロトロの状態にします。
補修方法は歯磨き粉で磨く時と同じく、強い力ではなく優しい力で磨くようにしましょう。
酸化セリウムで磨く
酸化セリウムとは、ガラスの傷などに強い研磨剤です。
ガラスの表面と酸化セリウムが反応して、物理・科学的に磨くといわれ、歯磨き粉や重曹ペーストよりも高い効果が期待できます。
1.乾いた布に酸化セリウムを付ける
2.ガラスの傷を軽く磨く
3.きれいな布で拭き取る
補修方法は歯磨き粉などと同じですが、酸化セリウムは化学反応によって研磨するため、早い段階で傷が目立たなくなる可能性が高いでしょう。
リペアキットで補修
ガラスの傷を補修できるリペアキットを使う事で、今よりも傷を目立たなくできます。
ガラスリペアキットによって、補修方法が多少違います。
研磨剤で磨く方法と違い、UVレジンや専用フィルムなどを使いますが、必要な道具は全て付属しているので用意する必要はありません。
ガラスリペアキットは種類がいくつかあるので、傷の状態に合わせて選びましょう。
ガラスに傷を付けない防止策とは
ガラスに傷付けないように気を付けていても、ちょっとしたトラブルで傷付いてしまいます。
少しの傷なら自分で補修できますが、大きな傷は業者に依頼しなくてはいけません。
補修には費用がかかってしまうので、傷付けないように防止しておく事をおすすめします。
ガラス周辺に物を置かない
ベランダや庭などに、ガーデニング用品などを置いていませんか?
窓の近くに置いた物が強風によって飛ばされ、ガラスに傷を付ける可能性があります。
また、室内の家具や家電の配置にも気を付けなくてはいけません。
地震によって室内の物が倒れて、窓ガラスに傷を作るケースもあるでしょう。
きれいにしているつもりでも、思わぬ形でガラスを傷付ける事があるので気を付けてください。
保護フィルムシートをガラスに貼る
ガラスを保護するフィルムシートを貼っておく事で、万が一、物が飛んできたりぶつかったりしても傷が付きにくい状況を作ってくれます。
フィルムシートは透明タイプや目隠し目的でも利用できる擦りガラスタイプなど、種類が豊富です。
また、水だけで簡単に貼れるフィルムが多く、自分でもガラスの傷防止が手軽にできますよ。
ガラスの傷が大きい時はどうする?
ガラスに大きな傷ができた時は、業者に補修依頼した方が良いでしょう。
傷はちょっとした衝撃で広がる可能性があるので、業者が補修するまで応急処置として、次の対策がおすすめです。
・養生テープで保護
・接着剤で補修
擦れ傷や欠け傷など、種類問わずガラスに傷ができた時は、被害が拡大しないための対策が必要です。
傷ができた状態のガラスは、非常に強度が弱っているため、防犯上の問題も心配です。
業者がすぐ対応できない時は、応急処置をして対策を取りましょう。
まとめ
ガラスの傷は「1cm以下の擦れ傷程度」であれば、自分で補修できます。
それ以外の傷を自分で補修すると、範囲が広がる可能性があるので注意しなくてはいけません。
ガラスの大きな傷やガラスの交換が必要な時は、合わせガラスを豊富に取り扱う当社へ一度ご相談ください。