デザインガラスとは?

ガラスは窓以外にも、建物の外装・内装問わず様々なところで使われています。ここでは「デザインガラス」をご説明いたします。

デザインガラスとは

フロートガラス・強化ガラス・合わせガラス・複層ガラスのように、透明なガラスの単板、複板の加工品は、外装用ガラスとしてカーテンウォールを主として使用されます。これらは、その透明性が窓としての機能を満たし、外の景色を楽しむために、ガラス自体の透明性を妨げるような装飾やデザインは、施されません。DDGはガラスの二次加工メーカーです。世界のガラスメーカーから一次品である板状のガラス(フロートガラス)を仕入れて、そのガラスを強化ガラス・合わせガラス・複層ガラスに加工するというガラス二次加工メーカーですから、このようなフロートガラス・強化ガラス・合わせガラス・複層ガラスの製造についての基礎的な技術を有しています。

二次加工をする前のフロートガラスについては、単なる透明な板状のガラスですが、その装飾のためには、インクジェットプリンターにより、色彩・形状など「デザイン」を施します。これは、プリントガラスですが、大理石・木目などの自然模様をフロートガラスの上に再現、また、独自に描かれたお客様の「絵」をガラスの上に再現する。これらも「デザインガラス」と呼ばれます。

そして、強化ガラス・合わせガラス・複層ガラスの基礎技術をベースにして、その応用として、内装用ガラスとして、装飾性を高めるために一定の素材、例えばメタルメッシュなどを加えたものも「デザインガラス」です。

それでは、具体的に、「デザインガラス」をご紹介しましょう。

・プリントガラス

インクジェットデジタルプリンターで、ガラスに直接インクを噴霧し、模様がプリントされたガラスです。インクの硬化方法の違いから、①セラミックプリントガラスと、②UVプリントガラスがあります。

基本的には、両者とも、内装用ガラスですが、①セラミックプリントガラスについては、そのインク硬化法が熱処理(強化加工と同じ工程)であり、インクがガラスと同一化しているので、外装用ガラスとしてお使いいただける可能性はあります。②UVプリントガラスについては、紫外線照射によるインク硬化であり、インクは硬化していますが物理的にガラスと融合しているわけではありません。いずれも、外装用ガラスとしてご利用いただく場合には、ご相談ください。

デザインされた模様の解像度については、①セラミックプリントガラスは約700dpi、②UVプリントガラスであれば約2400dpiです。これは、いずれも、国内品のおよそ倍です。この結果、プリントされる模様は、細部に至るまで、たいへんはっきりとしています。また、DDGは、プリントする模様について、一定の数のデザインを保有していますが、データにさえ落とすことができれば、自由にデザインすることができます。

すべてインクジェットプリンターでインクをガラス二直接噴霧するタイプなので、シルクスクリーン印刷のような「版」は必要ありません。型が不要なので少量生産に適しており、オンデマンド印刷で1枚から対応できます。最近では、マンションやホテルのエントランスで計画された壁材の大理石のVEとして、大理石模様のセラミックプリントガラスのご提案がご検討いただけます。ホワイト系の大理石はもちろん、イエローやブルー系まで製作することができるので建物のイメージにあったものをお選びいただけます。

・メタルメッシュ合わせガラス

これは、「パターンガラス+中間膜+メタルメッシュ+中間膜+高透過ガラス」という組み合わせの合わせガラスです。装飾壁やパーテーションに最適なガラスを提案します。

 

・プリントパターンガラス(型ガラス)

これは、パターンガラスの裏面にデジタルプリントを施したガラスです。パターンガラスとは、上下2つのロールでガラスを平らにするロールアウト製法で作るガラスです。下のロールに付けた模様がガラスに転写され、その模様が種々の効果を発揮します。光の明暗だけがわかり透かした映像がはっきりと見えないタイプや、映像は見えるがその映像が多重に見えるタイプのものなどがあります。このパターンガラスの模様が転写されている面とは反対の面に、直接デジタルプリントができます。模様がある面から見ると、デジタルプリントのデザインによっては、映像に動きが出ます。

・曲げガラス

このガラスの装飾についての表現は「形状」です。板状のガラスを曲げて、装飾性を高めます。これはガラスに熱を加えて軟らかくすることでつくります。ショーケースやらせん階段に使用されています。また、2枚の曲げガラスを合わせて、曲げ合わせガラスを作ることもできます。

その他、DDGでは、ファブリックガラス、和紙ガラス、バンシーバガラス、カラーガラス、ミラー、フロスト調ガラスなど、いろいろなデザインガラスがございます。

まとめ

ガラスの二次加工メーカーであるDDGは、基礎的なガラス二次加工ができます。主に外装用ガラス(カーテンウォールなど)に使用されます。この技術を基礎に、DDGは、上述のような様々な「デザインガラス」のご提供ができます。

弊社ショールームでは、プリントガラスのサンプルを多数そろえております。また、パターンガラスの単板とその他のガラスを単板でご用意し、合わせガラスにしたとき、ガラスとガラスの間に挟むことのできるメタルメッシュなどのマテリアルもありますから、それぞれのガラスなどをお手に取っていただき、お客様の手でいろいろと組み合わせていただくことができます。

弊社ショールームに、どうぞ、お越しください。

 

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