デザインミラーとは

こんにちは。

DDGの関口です。

本日は、「デザインミラー」についてご説明いたします。とはいえ、まずは、デザインミラーの基礎となっている「ミラー(鏡)」の話から、いたしましょう。

ミラー(鏡)とは

ミラー(鏡)は、ご存じの通り、皆さんの姿かたちを映すものですが、古来、日本では、金属(銅)の塊をきれいに磨いて、鏡としていました。これは、古代中国が起源で、日本を含む東アジアで広く使用された「銅鏡」ですが、もともとは、宗教・祭祀の用具でした。近代に至り西洋から「ガラス鏡」が伝わって、銅鏡に代わり、広く使われました。「ガラス鏡」は、つまり、ミラーです。

ミラーは、板状のガラスの表面に薄い銀の膜を付けたものです。すなわち、銀を蒸発させて、板状のガラスの表面に蒸着してつくります。そして、その上から、この銀の膜を保護する目的で、保護塗料を塗布してミラーが出来上がります。

板状のガラスを使う理由

さて、ミラーの効果は、蒸着させた銀の膜にあります。この銀の膜に、皆さんの姿かたちが映るのですが、その銀の膜が、錆びたり、傷ついたりすることがないように、銀の膜を保護しなければなりません。スマホの画面保護シートのように、この銀の膜を保護するものが必要ですが、それが、板状のガラスなのです。すなわち、板状のガラスは、銀の膜の保護シートのようなものです。

このほかに、銀の膜が、ミラー(鏡)になるためには、その表面は、平滑、つまりはつるつる出会った方がよいのです。つるつるでなければ、反射映像が歪んでしまいますから。

銀の膜を保護すること、その表面が平滑でつるつるであること、というこの2条件を満たすのが、板状のガラスなのです。これが、板状のガラスを使う理由です。

「銀」を使う理由

さて、ミラーの効果は、蒸着させた銀の膜に、皆さんの姿かたちが映ることですが、その銀の膜が、銀ではなくて、金の膜であったら、どうなるでしょう。皆さんの姿かたちは、金色に輝いて見えるでしょう。銅であれば、銅色が皆さんの姿かたちに、銅色が混じってしまって見えるでしょう。すなわち、銀を使うのは、その銀色が、皆さんの姿かたちの色を変えずに、姿かたちそのものを映すからです。銀色の銀の膜には、可視光をすべて反射するという特長があります。目で見ている皆さんの姿かたちと、ミラーに映した姿の間に、色の差が起こらないのです。

色付きの男でいてくれよ♪ということであれば、金や銅の膜でもよいのですが、ミラーを見るなら、色までそのまま映る方が良い。というわけで、ミラーには、銀色の銀の膜が使われるのです。

高透過ミラー

ところで、ミラーは、通常、フロートガラスという板状のガラスを使用しています。実は、フロートガラスは、少し緑っぽい色をしています。ですから、フロートガラスを使ってミラーを作ると、皆さんの姿かたちは、実際より、少し緑色がかった姿になります。せっかく、目で見ている皆さんの姿かたちに色の差が起こらないように銀色の銀の膜を使っているのに、これではもったいないですね。

そこで、フロートガラスから、緑っぽい色の原因である鉄成分を減じて、Low-ironガラス、いわゆる、高透過ガラスをつくり、これを使って、ミラーにすることができます。これが「高透過ミラー」です。高透過ガラスを使用することで、緑色がかることなく、そのままの色を映すことができます。特に色が大切な美容関係での「高透過ミラー」のご使用をオススメいたします。

デザインミラーとは

DDGでは、通常のミラーや高透過ミラーだけでなく、デザインミラーもご提案することができます。デザインミラーは、ミラーのガラス面に、プリントやレーザー彫刻を施すことで、美しいデザインを実現します。デザインも、グラデーションやフロスト調のものだけでなく、お好みのデザインがありましたら、そのままミラーのガラス面に表現することが可能です。

どうぞ、ご相談ください。

鏡の部分の銀を切り抜き、そこをフロスト調加工することで透ける部分と透けない部分がはっきりした少し変わったガラスの製作も可能です(↓)。こちらもデザインは自由にできますのでご興味がございましたらお気軽にご連絡ください。

まとめ

ミラー(鏡)は、板状のガラスの表面に薄い銀の膜を付けたものです。ミラーは、通常、少し緑っぽい色をしています。「高透過ミラー」のご使用をオススメいたします。デザインミラーは、ミラーのガラス面に、プリントやレーザー彫刻を施すことで、美しいデザインを実現します。デザインも、グラデーションやフロスト調のものだけでなく、お好みのデザインがありましたら、そのままミラーのガラス面に表現することが可能です。デザインは自由にできますので、お気軽にご連絡ください。

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