ガラスとは?

ガラスの原料は「砂」

ガラスのおもな原料は「珪砂(けいさ)」です。これは、成分的には、海辺にある砂と同じです。昔は、日本の近海、例えば、愛知県沖などの海砂を採取して、ガラスの原料としてました。しかし、近年では、中国やベトナムなどの沿岸など、海外の産地がほとんどです。輸入であっても、安くて品質が良ければ、基本的に問題はありませんから、そんな「珪砂」を原料にしています。

この「珪砂」に、「ソーダ灰」、「石灰石(せっかいせき)」、「ドロマイト」、「ボウ硝」などを混入させて、ガラス原料を作ります。

原料すべてを混ぜ合わせて(①)、1,300℃から1,600℃に熱するとガラス原料は融けていきます(②)。その融けて軟らかくなったガラス原料を板状にして(③)、ゆっくり冷やす(④)ことにより、透明の板状のガラスができあがります。

つまり、ガラスは、①原料を混ぜる工程、②原料を溶かす工程、③板状にする工程、④冷やす工程という4つの大きな工程によって、出来上がるのです。

ガラス原料は、天然資源です。そして、生産工程でできた半端な不良ガラスは、製品として出す前に、④冷やす工程の途中で、粉砕しガラス屑にしてから上流の原料工程に戻して、ガラス原料に混ぜ、再度、ガラス原料にするのです。

実は、初めからガラス原料でガラスを作るより、ある程度出来上がったガラスを再びガラスに作り直す方が、原料を溶かす工程で必要な石油だとかガスが少なくて済むのです。工程で生まれた不良ガラスだけでなく、市中で集めたガラス屑など不良ガラスをたくさん集めて、ガラス原料に混ぜ合わせます。その量は、ガラス原料の40%以上にも及びます。そんなこと風なので、ガラスは、昔からリサイクル品なのですね。

ガラスは、環境にとって、非常にやさしいのです。

 

Follow me!