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意匠ガラスの納まりで注意したいクリアランス設計とは

ガラスとサッシのクリアランスが重要な理由

ガラスを安全かつ美しく納めるためには、サッシや周辺部材との「クリアランス」検討が重要です。

クリアランスとは、ガラスとサッシ・フレーム・固定部材との間に設ける適切な隙間のことで、熱伸縮や施工誤差、建物変位などによるガラスへの負荷を軽減する役割があります。

特に、リブガラスやメタルメッシュガラスなどの意匠ガラス、厚みのある合わせガラス、特殊形状ガラスでは、納まり条件によって施工性や見え方に影響する場合があります。

意匠性と安全性の両立のためにも、設計段階でガラス仕様や納まり条件を整理し、適切なクリアランスを確保することが重要です。

面クリアランスとは

面クリアランスとは、ガラス面とサッシ溝底との間に設けるクリアランスのことです。

ガラスは温度変化によってわずかに伸縮するため、適切なクリアランスを確保しておくことで、ガラスへの負荷軽減や安全性確保につながります。

また、施工時の寸法誤差や建物の変位などを吸収する役割もあり、ガラスを安定して納めるための重要な要素のひとつです。

特に、厚みのある合わせガラスや意匠ガラスでは、納まり条件によって施工性や見え方が変わる場合があるため、設計段階での確認が推奨されます。

エッジクリアランスとは

エッジクリアランスとは、ガラス端部とサッシ・フレーム・固定部材との間に設けるクリアランスのことです。

施工誤差や熱伸縮、建物変位などによる応力集中を防ぎ、ガラス端部の欠けや破損リスク軽減につながります。

特に合わせガラスでは、ガラス厚み相当のエッジクリアランスを確保することが推奨される場合があります。

また、固定金物や止めネジなどを使用する場合には、ガラスエッジとの距離にも配慮が必要です。

タイトすぎる納まりでは、施工時や使用時にガラスへ負荷が集中する可能性があるため、設計段階での確認が重要です。

面クリアランスとエッジクリアランスを確保する理由

 熱伸縮への対応

  ガラスやサッシは、気温や日射条件によってわずかに伸縮します。

  クリアランスが不足すると、伸縮時にガラスへ負荷が加わる可能性があります。

 施工誤差を吸収するため

  施工には一定の寸法誤差が生じるため、現場での調整余地を持たせるためにも、

  適切なクリアランス確保が重要です。

 建物変位への配慮

  建物は風圧や地震などによってわずかに変位しています。

  エッジクリアランスを確保することで、ガラス端部への応力集中を軽減できます。

 ガラス破損リスクを軽減するため

  ガラス端部は欠けや応力に敏感な部分です。

  固定金物やサッシとの距離が近すぎる場合、局所的な負荷によって破損リスクが高まる可能性があります。

板ガラス標準施工(JASS-17)クリアランス寸法シミュレーター

板ガラス標準施工(JASS-17)クリアランス寸法シミュレーター

三方押縁・不定形シーリング材構法 / JASS-17(日本建築学会 2003年12月第4版)・板硝子協会 標準施工指針に基づく
施工条件
クリアランス寸法(JASS-17 表値)
面クリアランス
a(溝側面↔ガラス面・両側各)
mm
エッジCL 上部
b1(溝底↔ガラス上端)
mm
エッジCL 左右
b2(溝底↔ガラス側端)
mm
エッジCL 下部
b3(溝底↔ガラス下端)
mm
かかり代
c(溝口内面↔ガラス端面)
mm

出典:JASS 17(日本建築学会・建築工事標準仕様書17・ガラス工事 2003年12月第4版)/板硝子協会 板ガラスの標準施工 三方押縁の場合

まとめ

ガラスとサッシの間に設ける面クリアランスやエッジクリアランスは、単なる「隙間」で はなく、安全性や施工性を確保するための重要な要素です。

ガラスやサッシは、熱伸縮や施工誤差、建物変位などさまざまな影響を受けるため、適切なクリアランスを確保することで、ガラス端部への負荷軽減や破損リスク低減につながります。

また、リブガラスやメタルメッシュガラスなどの意匠ガラスでは、納まり条件によって見え方や空間印象が変わる場合もあります。

意匠性と安全性を両立するためにも、ガラス仕様だけでなく、サッシや固定部材との取り合いを含めた検討を設計段階で行うことが重要です。

DDG JAPANでは、用途や納まり条件に応じたデザインガラスのご提案を行っています。

なお、弊社ではガラス製品のご提案・販売を行っており、施工工事は行っておりません。納まりや仕様検討については、設計・施工会社様と連携しながらご確認いただくことを推奨しております。

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