「フロートガラスってどんなガラスなの?」「フロートガラスと板ガラスの違いは何?」など、家を新築するときやガラスが割れたときには、フロートガラスについていろいろな疑問を持つことになる方も多いようです。

本記事では、フロートガラスが何かを詳しく調査し解説します。
フロートガラスの加工例も紹介しているので、気になる方はじっくり読んで疑問を解消してください。

フロートガラスと板ガラスの違いとは?厚みなどの特徴を詳しく解説!

フロートガラスと板ガラスの違い

結論から伝えると、フロートガラスと一般的な板ガラスは全く同じものです。

それなら、強化ガラスや防音ガラスとはどこが違うの?と疑問を持つ方もいると思います。
いわゆる私たちが普段目にしている透明のガラスの大半は、フロートガラスを加工して製造されています。

家の窓ガラスも、棚やドアなどに付いているガラスも、テーブルトップの透明なガラスも、水槽などにも、フロートガラスが使用されています。
どうして「フロートガラス」と呼ばれているかというと、製造方法に「フロート法」が使用されているからです。

フロート法では、溶かした金属の錫(すず)の上に、溶かしたガラスの原料を流し込みます。
この方法は、現在の板ガラスを製造する代表的な方法で、1952年にイギリスのピルキントンという会社によって開発されました。

比重の重い錫に、溶かしたガラスの原料を浮かべてガラスを板状にしていきます。
今では、世界中のほとんどのガラスがこの方法で製造されています。

フロートを日本語に訳すと「浮かぶ」という意味となり、錫に浮かせて造られることが名前の由来です。
フロート法が開発される以前のガラスの表面には凹凸がありましたが、フロート法によってガラスを完全な平面にすることが可能になりました。

フロートガラスの特徴

フロートガラスは完全な平らである以外にも、さまざまな特徴があります。
以下に、フロートガラスの主な特徴を紹介します。

完全な透明ではない

フロートガラスは、その見た目から「透明ガラス」とも呼ばれていますが、実はよくみると完全な透明ではありません。
ガラスを何枚か重ねてみると分かりやすいですが、実際は薄い緑色をしています。

ガラスは、別名青板と呼ばれることがありますが、その理由はここからきています。
フロートガラスが緑色なのは、ガラス成分の中に含まれている金属成分が発色し緑色に見えるからです。

厚みや大きさの種類が豊富

フロートガラスは、厚みや大きさの種類がたくさんあることも特徴の1つです。
厚みに関しては、JIS R 3202によって規格が定められており、2~19ミリまでの10種類が用意されています。

大きさに関しては、規格での最大サイズが2438ミリ×3030ミリであり、この範囲であれば自由にサイズを決めることができます。
ただし、2ミリなどの薄いガラスにする場合は、大きいと割れやすくなるためサイズが制限されています。

値段や安い

フロートガラスは、現在では最も普及しているガラスで、フロート法によって簡単に大量生産できることから、値段が安価に設定されていることも大きな特徴です。
他の特殊なガラスに比べて、特別な加工がいらない点も、価格を安く抑えられる要因となっています。

加工がしやすい

フロートガラスには、割れやすいという特徴もありますが、比較的容易に加工ができる点がメリットでもあります。
専門業者に依頼しなくても、DIYで穴をあけたりカットしたり、していろいろな形にすることも可能です。

フロートガラスの加工例

前記したように、強化ガラスや防音ガラスもフロートガラスに手を加えたものですが、住宅の窓ガラスで一般的となっている「複層ガラス」も、フロートガラスを加工したものです。

また、フロートガラスの表面を特殊膜で覆うことで鏡にすることもできます。
最近、オフィスのエントランスなどでよくみかけるカラーガラスも、フロートガラスの片面にさまざまな色を吹き付けて加工したものです。

特殊なものとしては、曲げ加工を施すこともできます。
金属製の型の上にフロートガラスを乗せて特別な加熱炉の中に入れて580~600度まで徐々に熱すると、ガラスを割らないで曲げることが可能です。

さらに、前項でフロートガラスの厚みは19ミリまでと記載しましたが、ガラスとガラスを張り合わせて合わせガラスにすれば、20ミリ以上の分厚いガラスにすることもできます。

合わせガラスとは、ガラスとガラスの間に特殊中間膜を挟んで圧着させたものです。
その効果により、割れたときでも破片が飛び散ることがほとんどなく、格段に安全性がアップします。

まとめ

フロートガラスとは一般的な板ガラスのことで、強化ガラスや防音ガラスや複層ガラスなども、フロートガラスを加工して製造されています。
規格品でも厚みや大きさの種類が豊富で、値段も安くDIYで加工しやすいという特徴があります。

このように、フロートガラスにもいろいろな種類や特徴があります。
家を新築するときやガラスが割れて交換が必要になったときには、用途などもよく考慮して商品選びを行いましょう。

じっくり考えてフロートガラスを選択することにより、日常生活の満足度をアップさせることにもつながります。

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