上げ下げ窓のデメリットは?特徴やメリットなどを解説!

おしゃれな住宅が多く採用している「上げ下げ窓」。

上げ下げ窓は海外でもよく見られ、住宅に取り入れる人も多いですが、開閉のしやすさやお手入れなどが気になりませんか?

設置してから後悔しないために、上げ下げ窓の特徴やメリット・デメリットについて、詳しく解説します。

上げ下げ窓のデメリットは?特徴やメリットなどを解説

上げ下げ窓とは?

上げ下げ窓とは、上下に2枚の窓ガラスが配置されていて、窓を上げ下げして開閉する窓を言います。

日本の家屋の窓の多くは、左右に窓を開閉する「引き違い窓」や、左右どちらかを軸に前へ開閉する「縦すべり出し窓」、上を軸にして下側を前へ押し出して開閉する「すべり出し窓」を取り付けています。

上げ下げ窓の種類

上げ下げ窓は一見、どれも同じように見えますが、基本的に次の3種類に分けられます。

 

種類 特徴
シングルハング ・片上げ下げタイプ

・上窓は固定、下窓のみ開閉できる

・3種類の中で一番気密性が高い

・比較的コストが安い

ダブルハング ・両上げ下げタイプ

・上下の窓をそれぞれ開閉できる

・好きな位置で窓の開閉を固定できる

・3種類の中で一番換気の効率がいい

バランス ・スリット上下タイプ

・開閉すると上下が一緒に動く

・3種類の中で1つの開口部分が狭い

・開閉が便利

 

上げ下げ窓は種類によって開口範囲や開閉時の手軽さが違います。

どの種類を選ぶかは、取り付ける位置や頻繁に窓を開閉することを考えると失敗しません。

上げ下げ窓はデメリットが多い?

上げ下げ窓は他の窓に比べておしゃれですが、開閉が大変なことから「一度も開けたことがない」という人もいます。

取り付けることでどんなデメリットがあるのか、チェックしていきましょう。

他の窓よりも費用が高い

上げ下げ窓は、他の窓よりも構造が複雑なことから、費用が高いのがデメリットです。

1箇所だけ取り付けるのもいいですが、住宅全体に採用することでおしゃれな洋風スタイルを演出できます。

窓は多くなると費用が高まるため、予算に応じて考えなくてはいけません。

古くなると開け閉めが大変

上げ下げ窓を開ける時は、窓を上げ下げしなくてはいけません。

レバーやストッパーがあるので力を入れる必要はありませんが、劣化すると開閉がスムーズにできなくなるため、お年寄りや子供には難しいでしょう。

また、開け閉めが大変なため、災害で窓から緊急避難が必要になった時、すぐに外へ出られないのもデメリットです。

カーテン選びに困る

上げ下げ窓は縦長タイプなので、一般的なカーテンとの相性が悪いです。

カーテンの開閉は左右、一方で上げ下げ窓の開閉は上下なのも、カーテンを取り付ける時の問題点です。

開閉方向が同じロールカーテンやブラインドがおすすめですが、カーテンのように気軽に洗濯できないため、衛生面でデメリットに感じるケースがあるでしょう。

掃除に手間がかかる

上げ下げ窓は開口部分が狭く、シングルハングは下窓しか開閉できないため、上窓の掃除は基本的に外部からのみです。

例えば2階にシングルハングの上げ下げ窓を取り付けた場合、汚れが目立っても頻繁に掃除できないため、室内からの景観が悪くなるでしょう。

上げ下げ窓のメリットは?

上げ下げ窓にはどういったメリットがあるのか、チェックしていきましょう。

上げ下げ窓は防犯性がいい

泥棒の多くは窓からの侵入です。

空き巣に入りやすい住宅は「窓を開けている」「開口部分が広い」などで、条件が揃った窓は大変危険です。

上げ下げ窓は他の窓より開口部分が狭いため、防犯性が高い窓としても知られています。

 

ただ、「窓を開けていても侵入できない」「窓を閉めていても安心」というわけではありません。

外出する時は窓を閉めて、窓ガラスを割って侵入できないように防犯フィルムなどで対策をしましょう。

他の窓より気密性が高い

上げ下げ窓は、窓を開閉するための戸車などのパーツがありません。

そのため、窓の種類の中でも密閉性の高さが特徴的で、季節問わず室内を快適な温度に保ってくれるでしょう。

デザインが豊富でおしゃれ

上げ下げ窓は機能性だけではなく、見た目のデザイン性にも優れています。

費用は普通の窓より高いので、コストを考えてトイレや洗面所などアクセント窓として1箇所だけ取り付ける住宅も珍しくありません。

上げ下げ窓はデザインの種類が多いので、住宅の雰囲気に合わせて選べるのもメリットですよ。

空気の通りがいい

住宅内の換気をするには、2箇所以上の窓を開けるのがポイントです。

風を住宅へ取り込み、室内の空気を外へ出すのですが、近隣住宅との距離や立地によって小さな窓しか取り付けられない場合もあるでしょう。

ダブルハングやバランス窓を取り付けることで、採光はもちろん、好きな位置で窓の開閉ができるので通気性のいい環境を作れます。

取り付け場所が狭くても可

上げ下げ窓は横ではなく縦長の形をしているので、窓の取り付けができない狭い場所でも設置できます。

例えば、玄関横やトイレ、洗面所など、光を取り入れたい場所に最適です。

窓があることで暗い室内も明るくなるため、北向きの住宅で採光に悩んでいる時におすすめです。

まとめ|上げ下げ窓でおしゃれな部屋づくりをしよう

おしゃれな上げ下げ窓は、取り付ける場所によって外部からの視線を気にせず、換気性に優れた住宅づくりができます。

また、他の窓よりも気密性や防犯性も高いため、メリットも大きいでしょう。

 

ただし、窓の種類の中では費用が高いため、上げ下げ窓のデザインや取り付け位置をしっかり確認しましょう。

 

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