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フロストガラスとは ― 美しさと安全性を両立する加工技術

フロストガラスを使用した手すりガラス

フロストガラスとは

フロストガラスとは、表面をきめ細かく加工し、乳白色でやわらかな質感をもたせたガラスのことです。光を拡散して空間をやさしく演出しながら、外からの視線を遮るため、プライバシー性とデザイン性を兼ね備えたガラスとして、住宅・オフィス・商業施設などで幅広く利用されています。

この美しい“すりガラス調”の質感は、「フロスト加工」と呼ばれる表面処理によって生まれます。主な加工方法には「アシッドエッチング加工」「サンドブラスト加工」「サテンプリヴィ加工」の3種類があります。

DDGは、3種類目の「サテンプリヴィ加工」を採用しています。

では、この加工にどのような違いがあるか解説します。

フロストガラス各種

アシッドエッチング加工(フッ酸による化学腐食)

古くから用いられてきた伝統的な手法が、「アシッドエッチング加工」です。
フッ酸(フッ化水素酸)という非常に強い酸を用いてガラス表面を化学的に腐食し、均一なフロスト模様を生み出します。仕上がりの美しさは優れていますが、フッ酸は人体に有害な劇物であり、近年では安全面や環境面の観点から使用を控えるメーカーが増えています。

※フッ化水素の水溶液である「フッ化水素酸(フッかすいそさん、Hydrofluoric acid)」のことを一般に「フッ酸」といいます。フッ酸に触れると、激しく身体を腐食する危険な毒物です。すなわち、フッ酸は骨や血液中のカルシウムイオンと容易に結合するので、骨を侵したり、また、血液についての低カルシウム血症の原因ともなります。フッ酸による事故は多くなっています。


サンドブラスト加工(物理的なフロスト処理)

次に登場したのが、サンドブラスト加工です。
これはコンプレッサーの圧縮空気で微細なガラスビーズなどを吹き付け、ガラス表面を物理的に削ってフロスト調に仕上げる方法です。フッ酸を使わないため安全で、デザインの自由度も高いのが特徴です。
一方で、指紋や皮脂が付着しやすいという欠点があり、メンテナンスに手間がかかるという課題があります。


サテンプリヴィ加工(当社独自の安全・清潔フロストガラス)

当社が採用している「サテンプリヴィ加工」は、これまでの課題を解決する新しいフロストガラス加工技術です。
化学塗料をガラス表面に均一に塗布し、フロスト調の美しい質感を再現します。酸や研磨剤を使用せず、人体にも環境にも安全。さらに、サンドブラストガラスのように指紋が目立つこともほとんどありません。

下の図は、サンドブラスト加工(左)、サテンプリヴィ加工(右)を比較した写真です。指紋の目立ち方に差があることが感じられるかと思います。

フロストガラスのサンドブラスト加工とサテンプリヴィ加工の比較画像

加工方法 使用薬品 主な特徴 欠点 安全性
アシッドエッチング フッ酸(危険) 均一で滑らかな仕上がり 劇物使用で安全性に課題
サンドブラスト なし デザイン自由度が高い 指紋汚れがつきやすい
サテンプリヴィ(弊社) なし(塗布式) 安全・汚れにくい・環境にやさしい 耐摩耗性はやや低い

まとめ ― 安全性・清潔感・デザイン性の三拍子

フロストガラスは、見た目の美しさだけでなく、「どのような加工で作られているか」が品質を左右します。
アシッドエッチングは美しい仕上がりながら危険性が高く、サンドブラストは安全でも汚れやすいです。

一方で、DDGのサテンプリヴィガラスは、

〇フッ酸を使わず安心
〇指紋が付きにくく清潔
〇デザイン性が高く上品な質感

という3つのメリットを両立しています。

安全で美しい室内空間づくりをお考えの方には、サテンプリヴィガラスを自信をもっておすすめいたします。

もっと知りたい人はショールームでご案内できます!

 

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