暴風や台風が発生すると、住宅で心配なのが窓ガラスの破損です。
被害を最小限にするため、窓ガラスをガムテープで「*」のように貼り付ける家庭も多いでしょう。
非常に簡単で、すぐにできる台風対策のひとつですが、ガムテープは粘着性が強いため、剥がした後のお手入れが大変です。
「何度こすっても取れない」となると、放置したい気持ちになりますよね。
しかし、窓のガムテープ跡は工夫次第できれいに取れます。
今回は、窓のガムテープ跡をきれいに剥がすポイントと注意点について、詳しく解説します。
ガムテープ跡が固まった窓!放置すると取れやすくなる?
窓に貼ったガムテープは、直射日光や空気乾燥により粘着部分が固まってしまうため、放置する時間が長いほど取れにくい状態を作ります。
放置しておくことで、ガムテープの粘着部分がボロボロと取れる印象があるかもしれませんが、思った以上に頑固な汚れになります。
窓を元通りきれいにするのは難しいでしょう。
台風対策で窓にガムテープを貼ったときは、できるだけすぐ剥がすのがポイントです。
また、クラフトタイプのガムテープに比べて、布タイプのガムテープの方が粘着性は高いため、窓に貼るときは剥がすことも考えて選ぶと良いでしょう。
窓のガムテープを剥がすときにやってはいけないこと
窓のガムテープ剥がす際、絶対にやってはいけないことが「勢いよく剥がす」です。
ガムテープを急いで剥がしてしまうと、テープが途中で切れてしまい、粘着部分もまばらに残ってしまうため、お手入れが大変です。
剥がすときは、できるだけゆっくりと、少しテープを強く引っ張るイメージでしましょう。
ガムテープの剥がし方は?窓をきれいにする方法
窓のガムテープ跡をきれいに剥がす方法は、粘着部分の固さやテープ跡の状況によって違います。
自己流で窓をきれいにしたけど、ガムテープ跡が残ってしまったときは、次の方法を試してみてください。
窓のガムテープ跡を解消①:水で濡らす
粘着部分を水で濡らすことで柔らかくなり、何も手を加えないより剥がれやすい状況を作ります。
水で濡らしてガムテープ跡を取るときは、「スクレイパー」や「使わなくなったカード(ハードタイプ)」「厚手のゴム手」があると便利です。
指の腹を使って粘着部分をこするより、道具を使って削り取ることで、よりきれいに剥がせますよ。
窓のガムテープ跡を解消②:ドライヤーで温める
ガムテープの粘着部分は熱に弱いため、冷え固まったテープ跡をドライヤーで温めると、柔らかくなって取れやすいです。
また「消しゴム」でこすると、より取れやすくなります。
テープ跡をドライヤーで30秒~40秒温めてから、少しずつ消しゴムでこすることを繰り返します。
一気にこすってしまうと、粘着部分が窓ガラスに広がってしまうので気をつけてください。
窓のガムテープ跡を解消③:洗剤を使う
水や熱でガムテープ跡が取れないときは、食器用洗剤などで使う中性洗剤がおすすめです。
原液の中性洗剤をガムテープ跡に塗り、食品用ラップで30分程度パックすることで、取れやすくなります。
パックしても取れないときは、スクレイパーや使わないカードで粘着部分を削りましょう。
窓のガムテープ跡を解消④:除光液を使う
強力な粘着テープの跡は、除光液で機能性を弱らせましょう。
ガムテープ跡に除光液をたっぷり染み込ませ、中性洗剤と同じく食品用ラップで10分程度パックします。
パック後は、コットンやキッチンペーパーなどで拭き取り、粘着部分を取り除きます。
除光液の主成分である「アセトン」は、プラスチック製品を溶かす性質があります。
窓ガラスへ塗布なら問題ありませんが、樹脂サッシや窓ガラスの性質によってすりガラスのように白い濁りが目立ったり、ベタベタしたりするケースもあるので気をつけてください。
窓のガムテープ跡を解消⑤:ハンドクリームを使う
身近にあるアイテムとして、ガムテープ跡に有効なのが「ハンドクリーム」です。
ハンドクリームには肌表面の乾燥を予防するため、油分が多く含まれています。
油分はガムテープの粘着成分を溶かす働きがあるため、頑固なテープ跡の上をカバーするように塗り、10分程度放置しましょう。
ハンドクリームが馴染んだら、コットンや布などで拭き取るだけです。
油分量はハンドクリームの種類によって違い、ガムテープの粘着性も種類で違います。
相性の良し悪しもあるので、テープ跡が取れないときは、いくつか試してみるのもポイントです。
まとめ
窓に残ったガムテープの跡は、見た目の印象だけではなく放置すると取るのがさらに大変です。
さまざまな方法できれいに剥がせますが、どうしても剥がせないときは業者へ相談しましょう。