DDGプリントガラスとは?

DDGプリントガラスとは

DDGプリントガラスは、板状のガラスにオンデマンド印刷したガラスです。

オンデマンド印刷とは、「要求に応じて(on-demand)」印刷する手法です。すなわち、必要な枚数だけ、少量の印刷することができる印刷手法です。DDGでは、インクをガラスに直接吹き付けるインクジェット方式を採用しています。

これに対して、スクリーン印刷という方式によるプリントガラスもあります。スクリーン印刷とは、孔をあけたスクリーンをセットした版を作り、その版のスクリーンの孔からインクをガラスに擦りつける印刷方式です。この印刷方式では、まず、版を作り、この版を使ってガラスに印刷します。本当に必要な枚数だけを少量に印刷するとなれば、はじめに作った版代が、初期投資として印刷物の価格に影響します。つまり、個々の印刷単価は、印刷代だけではなく、版代も印刷した枚数で割ったものがプラスされます。ですから、少量の印刷には、不向きです。スクリーン印刷は、同じ模様を大量にガラスに印刷することに向いているといえるでしょう。

ところで、印刷できる範囲についてですが、両方式では、違いがあります。

インクジェット方式では、プリントがガラスの端から端までしっかりと印刷できます。インクジェットがガラスの端から端までインクを吹き付けることができるからです。これに対して、スクリーン印刷では、版にセットされているスクリーンにガラスが接触するとスクリーン自体が破れてしまうので、版にセットされているスクリーンは、どうしてもガラスの大きさよりも小さくならざるを得ません。その結果、スクリーン印刷では、ガラスの端から端までぴったりと印刷できずに、印刷ができない部分が残ってしまいます。つまり、スクリーン印刷のプリントガラスは、ガラスの周囲が1~2mmほど、透明に残ってしまうのです。この部分が、サッシなどに飲み込まれるタイプのプリントガラスであれば、特に問題はないのですが、ガラス同士を直接突き合せる工法においては、端まで印刷できていないスクリーン印刷では、印刷が連続できず、プリントガラスにとっては致命的です。

2種類のDDGプリントガラス

オンデマンド印刷でインクジェット方式を採用しているDDGプリントガラスは、そのインクの仕様によって、UVプリントとセラミックプリントガラスの2種類があります。

UV(紫外線)で硬化するタイプのインクをガラスに直接吹付けてプリントするのが、UVプリントガラスです。インクは、吹き付けられたインクの形状で硬化しますので、印刷面を触ると、凹凸が感じられます。これに対して、セラミックプリントガラスは、高い温度によりガラスに焼き付けられるタイプのインクをガラスに直接吹付けてプリントします。インクは、高熱で溶融し、同じく溶融したガラスと一体化して硬化しますので、印刷面を触っても、特にインクによる凹凸は感じられません。

プリントの解像度

では、プリントの解像度は、それぞれどのくらいあるでしょうか。UVプリントガラスの解像度は「2400dpi」、セラミックプリントガラスは解像度720dpiです。

例えば、国内のあるガラス二次加工メーカーのセラミックプリントガラスの解像度が300~360dpiですから、セラミックプリントガラスの解像度がおよそ2倍であることがわかります。また、UVプリントガラスの解像度に至っては、6倍以上ですから、たいへん解像度の高い模様をガラスにプリントできるということが、お分かりいただけると思います。

解像度とは、ディスプレイに表示される画像の「画素の密度」、すなわち、「画像における画素の密度を示す数値」です。「画素」とは、コンピュータで画像を扱うときの色調や階調といった色情報を持つ「最小単位」のことです。「解像度」とは、一定範囲における画素の密度ですから、「画素」の数が大きいほどよりきれいで精細な画像であるということになります。

解像度の単位は、「dpi」で表現されます。「dpi」は「Dots Per Inch」の略で、1インチ(2.54センチ)の幅の間にどれだけのドットが印刷できるかを表します。幅1インチの間にどれだけのドットを印刷できるかです(1平方インチという面積のなかでどれだけのドットを印刷できるかということではありませんので、気を付けてください)。

まとめ

DDGプリントガラスは、インクを直接吹き付けるインクジェット方式を採用した板状のガラスにオンデマンド印刷したガラスです。プリントがガラスの端から端までしっかりと印刷できます。

DDGプリントのインクの仕様によって、UVプリントとセラミックプリントガラスの2種類があります。

DDGのUVプリントガラスの解像度は「2400dpi」、DDGのセラミックプリントガラスは解像度720dpiです。これは、国内のガラス二次加工メーカーのセラミックプリントガラスの解像度のおよそ2倍です。また、DDGのUVプリントガラスの解像度に至っては、6倍以上です。たいへん解像度の高い模様をガラスにプリントできるということが、お分かりいただけると思います。

DDGプリントガラスについて、是非、お問い合わせください。

 

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