フロートガラスの適した厚みとは? 用途別に解説

目次

自宅でのリフォームやDIYに取り入れやすいフロートガラスですが、適切な厚みが分からないと、強度や耐久性が不安ですね。

今回は一般的なフロートガラスの概要から、用途別に適した厚みをまとめました。
厚みの基準がわかると、安心して自宅のリフォームやインテリアに取り入れられますね。
適切な厚みを理解してフロートガラスを活用しましょう。

フロートガラスの適した厚みとは? 用途別に解説

フロートガラスとは?

フロートガラスとは、一般的な窓ガラスやインテリアに使われる透明なガラスをいいます。
フロート板ガラスは、重ねると青っぽく見えます。

家の中で使われているガラスは、ほとんどの場合、フロートガラスです。フロートガラスの「フロート」とは、ガラスの成型法である「フロート方式」が、その名の由来です。溶かしたガラス原料を融かした錫の上に浮かべて板状に成形する製法です。

フロートガラスの用途は広いです。そして、使用する場所によって適切な強度が必要です。強化加工などをしない場合には、厚みが厚いほど、強度が強くなります。

家のリフォームや建築・インテリアに使用する際は、そのガラス厚みが十分かどうか、必ずお問い合わせください。そのガラスの大きさ、ガラスへの力のかかり方などを確認したうえで、適切な厚みのガラスを推薦します。

フロートガラスの厚みの基準

フロートガラスの厚みは、用途で必要とされる強度により、決められます。

家の中でも、窓ガラスのように、雨や風の影響を直接受けるガラスには、もちろん、一定の強度が必要です。特にマンションのような高層階の建物の窓ガラスには、低層階よりも、より強い雨や風の影響を受けますので、十分な厚さのガラスが必要です。

フロートガラスは厚みの種類が豊富で、よく使われているものだけで10種類あります。
ガラスが割れやすいのはよく知られていますが、用途別に、およそ適切な厚みも知っておくと便利です。しかし、最終的には、かならず強度計算をしてください。

フロートガラスの耐用年数は?

フロートガラスの耐用年数は非常に長く、数十年持ちます。耐用年数が長いので、自宅で長く使用する建物のガラスとしては、メリットでしょう。窓ガラスは、掃除の際には丁寧にお手入れをしましょう。

【用途別】フロートガラスの適切な厚み

フロートガラスには用途別にガラスの強度との関係で、適切な厚みがあると紹介しました。
そこで、実際の用途に分けて、必要な厚みを検討してみましょう。

窓ガラス|厚み 3mm~5mm

窓ガラスの厚みの基準は3mm〜5mmです。これらの基準はあくまで一戸建ての基準です。マンションなど高層階にある窓ガラスは基準が異なる点を覚えておきましょう。

例として、高層階のリビング窓には6mm以上のガラスが採用される場合があります。なぜなら、一戸建てとマンションでは、採用される窓ガラスの考え方が大きく異なるからです。いわゆる「耐風圧」の話です。

一戸建ての1~3階と、マンションの4階以上に吹く風は、その強さが違います。階層が高ければ高いほど、窓に吹き付ける風は強くなります。ですから、この風に耐えられるだけの強度を持ったガラスを設置しなければ、なりません。それがガラスの「耐風圧」の話です。

テーブルトップ|厚み 6mm~8mm

テーブルトップの適切な厚みは6mm〜8mmです。
テーブルトップにガラスを使用する場合、ガラスの上にどのような力がかかるかを考えることも大事ですが、ガラス板がどのように支えられるかでガラスの厚みが決まることは、知っておきましょう。例えば、ガラスの下に天板があり、ガラスを上に乗せるだけの場合であれば、ガラスが上に乗るモノによって、たわむことはありません。つまり、割れにくいといえます。これとは違って、支柱の枠組みの上にガラス板を乗せるのでは、フロートガラスが下方へたわみ、たわみの度合いが一定のレベルを超すと、破損してしまいます。

おしゃれなインテリアとして人気のガラステーブルですが、割れると怪我をします。厚みを増して、強度を高めることも重要なことです。

大型ガラス扉|厚み 10mm

商業施設などの大型ガラス扉は強度が大切です。人や物がぶつかる可能性も考えて、ほとんどの場合、10mm以上のフロートガラスが採用されています。ガラス扉の場合は、一概に厚さが決まっているのではなく、設置場所などから必要な強度を調べる必要があるでしょう。また、強度を上げるために、厚みを厚くするだけではなく、強化加工する場合も多いです。

ガラスの棚板|厚み 6mm~8mm

ガラスの棚板がついた収納には、厚さ6mm〜8mmのガラスが必要です。特に枠組みに棚板を乗せるタイプは、上に乗せた物の重さをガラスの中心部分が支えるので、その中心部分がたわみすぎて割れないようなある程度の厚みが必要です。

ガラスのたわみは、破損の原因です。ガラスを棚板として使用するときは、あらかじめ乗せる物の重量を確かめましょう。計算した結果以上に重い物は乗せないように注意しましょう。

フロートガラスで可能な加工とは

フロートガラスはさまざまな加工ができます。ただし、フロートガラスは普通のガラスです。
乱暴な加工や無理な負荷がかかると割れ、怪我につながります。ガラスの加工は、基本的に、ガラス業者に依頼しましょう。特に、穴あけや、切り欠きなどの加工は、ガラスを割る原因となります。かならず、ガラス業者に依頼しましょう。

安全性に配慮|角落とし

フロートガラスの四隅を1mm〜2mm削ることを角落としといいます。

フロートガラスをテーブルトップや棚板に使用する場合、角がそのまま出ていると大変危険です。角落としは安全に配慮するのに最低限必要な加工だといえるでしょう。ガラスを購入して使用する場合は、安全の観点から角落としがすでにされているガラスを選んでください。そうでなくても、少なくとも、各辺の面取がされているものを選びましょう。特にフロートガラスでDIYをする場合は角落としがされているか確認し、安全に作業を行いましょう。

まとめ

フロートガラスの厚みは、そのガラスの用途に必要なガラス強度で決まることがほとんどです。ガラスは、その強度が大切です。およそ適切な厚みを知ることで、ガラスが割れることを未然に防ぎ、けがを防止します。ガラス業者に依頼する場合には、ガラスの厚みが足りているかを必ず確認してください。どのような厚みが適切であるかは、是非、問い合わせてください。

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